ワンルームvsコシウォンvsシェアハウス、実際いくら違う?
家賃だけ見ると、損をする。
正直に言うと、ソウルの住まい選びで一番もったいないのは「家賃だけ」を見て決めることだ。毎月いくら出ていくかは、家賃・管理費・初期費用の戻り方、この3つで決まる。数字で比べる。
最初に言葉の整理。韓国の「保証金」は、日本の礼金とは違う。退去するときに返ってくる預け金だ。捨てるお金ではない。その代わり、返す条件が契約書に書いてある。読まずにサインはしない。ここが日本の感覚と一番違うところだ。
ワンルーム。ソウルで一番なじみのある形だ。月の家賃は推定₩700,000〜1,200,000。管理費は別で、推定₩80,000〜200,000かかる。部屋は一人で使えて、キッチンと洗濯機つきが多い。初期費用として保証金が要る。保証金が大きい物件ほど家賃が安い、という関係にあることが多い。静かに一人で暮らしたい人に向いている。
コシウォン。もともとは受験生のための小さな個室から始まった形だ。今はワーホリの最初の住まいとして選ぶ人が多い。推定₩300,000〜500,000で、管理費込みの物件が多い。ここで大事な注意がひとつ。コシウォンは外国人登録(転入届)ができない物件が多い。登録ができないと、ビザや銀行口座の手続きで困ることになる。契約の前に「外国人登録はできますか」と必ず聞く。
シェアハウス。推定₩300,000〜500,000。女性専用の物件もあり、一人で来た女性には安心材料になる。キッチンやリビングは共用だ。外国人登録ができる物件が多いが、物件によって違うので確認は必要。友達がほしい人、最初の寂しさを減らしたい人に向いている。
保証金の話をもう少し。保証金が大きい物件ほど家賃が安いのは、大家にとってのリスクが下がるからだ。退去のとき、保証金は返ってくる。ただし、返ってくるまでに時間がかかることがある。契約書で確認するのは3つ。返還の条件、返還の時期、原状回復の範囲だ。口約束は残らない。書いてあることがすべてだ。
選ぶ順番も大事だ。最初は1〜3ヶ月の短期が現実的だ。街のことを知らないうちに長期契約を結ぶと、保証金も大きくなるし、引っ越しのコストも上がる。最初の住まいは「仮住まい」と割り切る。慣れてから、本命を探す。
女性一人なら、見るポイントが増える。女性専用シェアハウスの有無、駅から家までの夜道の明るさ、オートロックの有無だ。昼に見た街と、夜の街は違う。契約の前に、夜の道を一度歩く。それだけで見えるものが変わる。
管理費の中身も、物件で違う。共用部の電気代、清掃費、警備費、エレベーターの維持費などが入る。何が含まれているかは契約書に書いてある。管理費が安い物件は、含まれているものが少ないだけのこともある。安さの理由を確認する。
保証金と月家賃の関係も知っておく。同じ部屋でも、保証金を多く積むほど月家賃は下がるのが一般的だ。手元の資金と毎月の支払い、どちらを優先するかで選び方が変わる。ワーホリの1年なら、毎月の支払いを抑える選び方が無理がない。
もうひとつ、外国人に出やすい条件がある。保証金とは別に、家賃の数ヶ月分(3ヶ月分ほど)の前払いを求められる場合があり、外国人は6ヶ月〜1年分を求められるケースも聞く。初期費用は「保証金+前払い+初月の家賃」で見積もるのが安全だ。
初期費用の壁を下げたいなら、順番を変える手もある。最初の1〜3ヶ月は、保証金が一律₩330,000(¥33,000)に固定された短期賃貸「33m2」や、保証金不要のAirbnbマンスリーで過ごし、暮らしが落ち着いてから通常の賃貸に移る。焦って大きな保証金を積むより、まず小さく始める。
最後に。家賃の安さだけで飛びつかない。管理費、保証金、登録の可否。この3つを並べて比べる。それが、ソウルで損をしない住まいの選び方だ。
家賃だけ見ると、損をする。見るのは3つ。家賃、管理費、保証金の戻り方。
3つの住まい、数字で比べる
| ワンルーム | コシウォン | シェアハウス | |
|---|---|---|---|
| 月の家賃(推定) | ₩700,000〜1,200,000 | ₩300,000〜500,000 | ₩300,000〜500,000 |
| 管理費(推定) | ₩80,000〜200,000(別) | 込みが多い | 込みが多い |
| 初期費用 | 保証金 ₩5,000,000〜₩20,000,000(¥500,000〜¥2,000,000)が幅。中央値は₩10,000,000ほど | 保証金なし〜₩500,000(¥50,000)ほど | なし〜家賃1ヶ月分ほど |
| 外国人登録 | できる | できない物件が多い | できる物件が多い |
| 向いている人 | 静かに一人で暮らしたい人 | 最初の1〜3ヶ月を安く抑えたい人 | 安心と友達がほしい人 |
推定は編集部の目安。2026年10月時点。物件・条件により変動します。外国人登録の可否は、どの形でも契約前の確認が必要です。郊外の多世帯住宅(推定₩400,000〜600,000)については、関連記事で詳しく扱っています。
契約前に聞く3つの質問
- ① 外国人登録(転入届)はできますか
- ② 保証金の返還条件と、返ってくる時期はいつですか
- ③ 管理費に何が含まれていますか
答えがあいまいな物件は、選ばない。はっきり答える大家と契約する。
ワンルーム・コシウォン・シェアハウス。値段の差は「部屋の広さ」だけじゃなく「管理費」と「保証金」と「登録できるかどうか」で決まる。比べる順番を間違えなければ、損はしない。
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