2026.10.20 | by アオイ
ワーホリ初月、財布から消える「見えない出費」
「初期費用は約55万円が目安」——よく見る数字の内訳を知らないまま渡航すると、初月で財布が空になる。

「韓国のワーホリ、初期費用は約55万円が目安」と言われる。でも、その内訳は意外と知られていない。初月に消えていくのは、家賃だけじゃない。
一番大きいのは、家賃じゃなく「保証金」
まず相場を知っておく。ソウルのワンルームは、家賃+管理費で月50万〜80万ウォンほどが目安。食費は月20万〜40万ウォンで、外食の回数で大きく変わる。
日本人が一番つまずくのが、保証金(ポジュングム)だ。退去時に返ってくるお金だが、入居時点でまとまった現金が凍結される。貯金の残高はあっても、手元のキャッシュフローが厳しくなる。仕事が見つかるまで時間がかかったり、家電や寝具の初期購入がかさんだりすると、じわじわ削られていく。
さらに、保証金が返ってくるタイミングのズレもある。次の引っ越し資金が足りなくなり、割高な短期の部屋を挟むことになりかねない。
金額の幅も置いておく。ソウルのワンルームの保証金は₩5,000,000〜₩20,000,000(¥500,000〜¥2,000,000)と幅が広く、実取引の中央値は₩10,000,000(¥1,000,000)ほど。コシウォンなら、保証金なし〜₩500,000(¥50,000)ほどで済むこともある。ワンルームで契約すれば、初期費用の合計は「約55万円」の目安を超えることも多い。さらに外国人は、保証金に加えて家賃の数ヶ月分(場合によっては6ヶ月〜1年分)の前払いを求められることがある。
ビザまわり ― 申請は無料、でも資金証明が要る
ワーホリビザの申請費用は無料で、定員は年間10,000人。ただし申請には、滞在資金を証明する書類が求められる。必要とされる金額や書類の形は、申請先や時期によって案内が変わることがある。
「申請はタダだから気軽に」ではない。資金計画そのものを求められている、ということだ。金額の最新案内は、申請前に大使館・領事館で必ず確認してほしい。古い情報の数字を前提に、計画を立てないこと。
不動産の仲介手数料 ― 払う前に「上限」を知る
韓国の賃貸契約では、不動産の仲介手数料がかかる。料率には法律で定められた上限があり、取引金額によって変わる仕組みだ。日本と仕組みが違うので、「言われた金額をそのまま払う」のではなく、契約前に料率の根拠を確認する。言語の壁で曖昧なままサインしない——これだけは徹底したい。
出発前の現金チェック
- 保証金(ワンルームは₩5,000,000〜₩20,000,000の幅)+家賃の初月分。前払いを求められたら、その月数分も
- 保証金を払った後に残る、生活費2ヶ月分の現金
- ビザの資金証明の準備(金額は公式案内で確認)
- 携帯代のつなぎ(最初の2週間分のeSIMなど)
- 寝具・家電などの初期購入費のバッファ
※ 金額は物件や時期で変わります。本記事は情報提供であり、契約の判断は公式案内と契約書で確認してください。
初期費用55万円は「最低ライン」であって、「安心ライン」じゃない。
初期費用を抑える順番もある。最初の1〜3ヶ月は、短期賃貸プラットフォーム「33m2」(保証金は一律₩330,000(¥33,000)、家具付き・週単位から)や、Airbnbのマンスリー滞在(韓国の保証金は不要)で暮らし、仕事と街が固まってから通常の賃貸に移る。大きな保証金を、最初から凍らせないためのブリッジだ。
初月に消えるのは、家賃だけじゃない。保証金で凍結される現金、仲介手数料、資金証明の準備。安心ラインは、保証金を払った後にいくら残るかで決まる。出発前に、5つのチェックを書き出しておくこと。
写真・文:SeoulSaver編集部
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